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2007年12月18日

真田泰明 6話目 『忌まわしき館』


『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.31
真田泰明 6話目 『忌まわしき館』

 シナリオ開始直後、携帯電話に連絡が入るのは泰明さんのお約束です。
 しかし今回は、ロケ現場でスタッフが行方不明になったという、ちょっと大変な事態に。
 それでも怖い話を続けようとする泰明さんですが、それで良いのかプロデューサー。




1-1. 生存者1名
 文学作家・尾岳冬良は新作の執筆中に心不全でなくなりました。
 彼の作品は大衆にも人気があり、視聴率も取れることから、追悼番組が企画されます。
 内容は、この未完の小説の続きをシナリオライターが書き、ドラマ化するというものでした。

2-1. 体験は最高の取材
 ドラマ化されるのは、尾岳冬良の最高傑作と言われる作品。
 人間の異常心理をテーマにした彼の小説の始まりとも言える一作です。
 それまで芽の出ない作家だった彼は、その作品を契機にガラリと作風が変わり、一躍脚光を浴びました。
 以来、彼は次々と作品を生み出しつつも人前に出ることはなく、ついには自殺で人生の幕を閉じたのです。

3-1. 永き眠り
 尾岳冬良の小説をドラマ化したくて業界に入った泰明さんは、ついに機会をものにします。
 扱う作品は、彼の処女作であるサスペンス。
 優れた文体と、真に迫る描写、そして読者が自然と殺人者の心理に同調してしまう不思議な魅力で
 多くの人々に衝撃を与えた作品です。






 小説の舞台は明治時代の洋館でした。
 先行して現地入りした泰明さんを含むスタッフは、ホテルで飲み会をしているうちに、
 ロケ地になる曰く付きの洋館を探検しに行こうということになります。
 参加したメンバーは、シナリオライター・花田さん、AD・吉川くん、主演男優・河口くん。
 河口くんは、昔殺人があったという噂の洋館を見てみたくて、わざわざ同行してきたのだと言います。
 特殊メイクの飯山くんを誘って出発しようとしますが、彼は見あたらず、4人で出かけることになりました。
 河口くんが言うには、この洋館は明治時代、華族が住んでいた頃に何やら事件が起きたそうで、
 尾岳冬良が、何度か取材に訪れていたという話もあるのだとか。
 
 玄関を入るとそこはちょっとしたホールのようになっています。
 向かいのドアを開けると、使用人の部屋と地下への階段がありました。
 地下の部屋は、所持していた鍵では開かず、入ることが出来ません。
 ホール左の廊下を進むと、暖炉と大きな振り子時計がある食堂らしき部屋です。
 2階には、住人のものと思われる部屋が並んでいました。
 4人は、次々と部屋を開け、それぞれが勝手に内部を物色していきます。

 入れる部屋はすべて探索した彼らが帰ろうとすると、扉がぴたりとくっついたように開きません。
 更に、鍵束を見ると、何故か玄関の鍵だけがなくなっているのです。
 一行は仕方なく、今まで探索した部屋を、もう1度回ってみることにしました。
 そのとき、突如、天井のシャンデリアが落下してきます。
 上を見た彼らの目に映ったのは、天井に鎖で縛り付けられ、おびただしい血を流す飯山くん。
 実は飯山くんは、泰明さんたちを脅かすために、河口くんと共謀して、先に洋館へ隠れていたのですが…。
 飯山くんの死体と、次々に起こる怪現象に怯えながらも、ここから脱出するために鍵を探し回る泰明さんたち。
 ところが、何処を探しても鍵は見あたりませんでした。






1-2. 生存者1名
 突然、笑い出す河口くん。
 彼は尾岳冬良の未完の遺作を何度も何度も読み込みました。
 そして読めば読むほど、花田さんの加筆した終盤の展開に納得がいきませんでした。
 しかし今、ようやく主人公があの後どうしたかが判った、と笑うのです。
 ふらりと2階へ上がった彼は、作品の主人公そのものの口調で言いました。
「殺し合ってください。最後の1人だけ、この屋敷から生かして帰しましょう」
 河口くんはそのまま飛び降り、花田さんは 「そうだったのか」 と明るい笑い声を立てます。
 …と、ここで泰明さんは、今までの話はすべて作り話だと明かしました。
 ドラマはスタッフもキャストも大幅に変わったものの、ラストシーンが好評で成功を収めたそうです。
 この話が本当ならば、泰明さんは皆を殺して生き延びたことになりますが……。

2-2. 体験は最高の取材
 尾崎冬良の小説に出てくる屋敷が、此処にそっくりだと感じていた花田さん。
 小説では、食堂の暖炉と、使用人の部屋の床に抜け穴があったはずです。
 部屋をくまなく探していると、吉川くんが偶然、抜け穴を踏み抜きました。
 一同が抜け穴を進んでいくと、途中、小さな机の置かれた狭い部屋に出る横穴があります。
 机の上から手帳を拾い上げ、先を進むと、ついに外界へ到達しました。
 件の手帳には、小説どおりの出来事が “観察日記” として記されていたそうです。
 尾崎冬良の小説は、すべて実話だったのでしょうか。
 話を終えた泰明さんに、哲夫さんが 「兄さんのシナリオでドラマを作る話はどうなったのか」 と尋ねます。
 サスペンスものを書いているという泰明さんは、にこりと笑って言いました。
「旧家に集まって親戚が怪談をする話なんだけど、犯人の心理が判らなくてさ……」

3-2. 永き眠り
 小説の主人公が自室の扉の上に鍵を隠す癖があったことを思い出した泰明さん。
 2階で唯一開かなかった部屋の扉を調べると、確かに鍵がありました。
 部屋の机に置かれた写真には、夫婦と子どもが写っています。
 尾崎冬良に似た男の子を不思議に思いつつ、手帳を拾い上げたとき、激しく扉が叩かれ
 中世の貴族のような格好をした男性が現れました。
 男は日本刀を持ってじりじりと迫ってきます。
 恐怖に駆られた吉川くんが逃げようと窓のカーテンを開くと、いつの間にか外は朝。
 朝日を浴びた男は溶けるように消えてしまいました。
 拾った手帳は尾崎冬良のものでしたが、何故か16歳までの年号は明治、それ以降は昭和になっています。
 尾崎冬良は明治時代の人間だったのでしょうか。 
 
 
 

冒頭、2つの選択肢で道を誤ると、その後の長いシナリオ中でどんな選択をしようともバッドエンドに…。
おまけに、長いシナリオを散々プレイした後、最後の最後でバッドエンドになるというパターンなので
何処で分岐しているのか判別がつきにくい構成になっています。
ちなみに上記で紹介した分岐は、1つめ以外すべてバッドエンドでした。
逆にその2回の選択が正しければ、(途中で館を逃げようとしない限り)何をしても到達する結末は同じです。
館内の探索では、1回目に調べた場所によって異なる怪現象が起きたり、
探索中に鍵を発見すると、地下室の扉が開けられたりと、意味ありげな雰囲気はあるのですが
どうやら、結末の分岐には関係ないようで。
せっかくの探索パートが活きていないのが、実にもったいないところです。





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Posted by 黴 at 09:45│Comments(0)晦-つきこもり-
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真田泰明 6話目 『忌まわしき館』
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