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2007年12月11日

山崎哲夫 5話目 『山崎哲夫・最初の冒険』


『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.29
山崎哲夫 5話目 『山崎哲夫・最初の冒険』

 哲夫さんはイギリスの全寮制男子校に留学していた経験があるそうです。
 そこで起きた出来事こそが、哲夫さんの冒険家人生の始まりだったと言うのですが…




 そこはイギリスでも由緒ある学校で、規則は厳しく、生活時間も細かく管理されていました。
 そんな中、哲夫さんと同じようによく学校を抜け出していたのがショーンという少年。
 ショーンは金髪の美少年で、勉強もよく出来、周囲からの信頼も厚い優等生でした。
 あるとき、学校から脱走して喫茶店へ行った哲夫さんは、そこでショーンに出くわします。
 彼は冒険や宝探しなどのロマンに溢れた本を読むのが大好きで、冒険家になる夢を抱いていました。
 ショーンに影響された哲夫さんも同じような興味を持つようになり、2人はいつか一緒に
 隠された財宝を掘り出そうと誓い合うようになります。

 ある日、ショーンは礼拝堂に宝が眠っているという噂を聞きつけてきました。
 礼拝の時間、目を閉じているショーンの耳に、そんな話が聞こえてきたというのです。
 そして次の礼拝の時間、哲夫さんもその声を聞きました。
 そっと目を開けてみると、声の主は少年のようです。
 ところが、ショーンには、その少年が見えていませんでした。

 夜も更けた頃、財宝を探しに礼拝堂へ忍び込んだ2人は、シスター・エマに見つかってしまいます。
 疑いの目で見るシスターを誤魔化して、部屋へ戻ろうとしたとき、哲夫さんの体は動かなくなりました。
 あの少年の霊が哲夫さんにしがみついているのです。
 少年の霊の力か、哲夫さんの肩に手をおいたシスターは弾かれたようによろめきました。
 彼女が壁にぶつかった拍子に、胸の辺りで何かが割れる音がして、液体が染み出してきます。
 その直後、「財宝を探して」 という言葉と共に、少年の霊は消え、哲夫さんの体も自由になりました。

 翌日、ショーンは何かを思いついたようで、授業を休み何処かへ行ってしまいました。
 ショーンに呼び出され、哲夫さんも授業を抜け出し、礼拝堂へ。
 ショーンは、シスター・エマが小瓶に聖水を入れていたことを突き止め、
 礼拝堂の器に、一定量以上の聖水を入れると、仕掛けが動き出すと推測したのです。
 その試みは成功し、開いた床の下には大量の札束が隠してありました。
 しかし、穴から脱出しようと床板にぶら下がった哲夫さんの指を、シスターが踏みつけます。
 そのとき、彼女の背後から、あの少年が顔を出しました。
 礼拝堂の中に突風が巻き起こり、シスターが煽られた隙をついて脱出する2人。
 シスターはそのまま、床の穴に落下してしまいます。
 彼女の手を咄嗟に掴んだ哲夫さんは、驚くシスターを引っ張り上げました。

 シスター・エマが語ったところによると、この札束は裏口入学の金なのだと言います。
 補欠入学として、金を積んだ生徒を入学させていた学校関係者は、ある年、補欠枠が埋まっていたために
 正規の補欠入学者に軽い怪我を負わせようとしたところ、誤って殺害してしまったのだそうです。
 シスターは偶然この札束を見つけ、無理矢理見張り番をさせられていたようです。
 哲夫さんとショーンは、学園長に事実を告発し、金はすべて募金として処分されました。

 この事件を切っ掛けに、堅苦しい学園生活を捨て、広い世界で生きたいと思うようになった哲夫さんは
 自由に自分の好きなスポーツや旅が出来る、普通の日本の学校へ通うことにします。
 2人は、いつか必ず一緒に財宝を探す旅に出ようと約束し、別れたのでした。
 それ以来、ショーンには会っていませんが、その日が来るまで冒険を続けると哲夫さんは言います。

最後の選択肢で、シスターを助けないと、謎が解けないまま結末を迎えることになりますが
それ以外にストーリーの分岐は一切なく、完全に一本道になっています。
ついでに言うと、何処を切っても怖い話ではありませんが、読み物としてはかなり面白いのではないでしょうか。
海外の子ども向けの本にありそうなストーリーですね。
マガーク探偵団みたいな。
礼拝堂





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Posted by 黴 at 18:46│Comments(2)晦-つきこもり-
Comments
ときどきコメントさせて貰っているものです。
以前カビさんが書いていた、「勇者のくせに、なまいきだ」を購入しました!

ひじょうにかわいらしいゲームでしたよ!

「でしたよ」ってことで、購入して二日で売りました!
クソゲーでした!ただし「バイトヘル2000」的なクソゲーです。

四八(仮)、購入に迷っております。
サイレンのときみたく、カビさんのレビューを読んでからにしようとおもいました。
Posted by おもち at 2007年12月11日 21:37
Re:
>おもち様
 コメントありがとうございます(*´∇`*)
 そうですか~、『勇者のくせに…』 購入されましたか。
 PSPを持っていないので、他人のプレイ動画を見ただけなのですが
 本当にすることは穴掘りだけなんですねぇ。
 何となく、ハマる人はハマってしまうんだろうな、と思いながら見ておりました。

 『四八(仮)』 はボリュームのあるシナリオも存在しますが、
 基本的に短編集なので、有名どころのサウンドノベルに慣れた人だと
 「何だこりゃ?」 と思うかもしれません。
 バグもありますし、是非に!と購入を奨めるのはちょっと憚られたり(;´Д`A
 またぽちぽちとプレイ記を書いていくつもりですので、
 興味が湧きましたら、プレイしてみてください~。
 
Posted by at 2007年12月12日 21:18
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山崎哲夫 5話目 『山崎哲夫・最初の冒険』
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