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2007年11月23日

第5話 『裸婦は語る』


相棒 6th season 第5話 『裸婦は語る』 (07/11/21放送)
 女子大生・吉崎 妙子さんが階段から転落死。
 彼女をモデルにしていた立花 隆平氏は、自分が仕事中に足を滑らせたのだろうと言いますが…。




例によって、鑑識・米沢さんのチクリで現場に急行した特命係。
現れた立花氏に、右京さんが相変わらずの多趣味っぷりで、絵の感想を大仰に述べると、
それが気に入ったのか、案外ベラベラと喋ってくれます。
吉崎さんがアトリエに来たのは22:00。
モデルを務めたのは23:00くらいまで。
死亡推定時刻は翌0:30~1:30で、立花氏の119通報は2:00でした。
質問を終えた右京さんは、描きかけの絵を見せて欲しいという名目で2階へ上がります。

 6th seasonともなると、意思の伝達もスムーズですなぁ。
 階段を上がりかけた薫ちゃんの腕を引っ掴んだ右京さん。
 こっそり耳打ちすると、心得たりの薫ちゃん、1人で行動開始です。


2階の部屋で絵を見ていると、階下から響く大きな金属音。
部屋から出ると、薫ちゃんが倒れた西洋甲冑の前で仁王立ちしています。
吉崎さんの腕についていた傷が甲冑にぶつかって出来た傷だと思った右京さんは、
甲冑が倒れる音が2階まで聞こえることを確かめたかったようです。
その点を追求された立花氏は、彼女とモデル料の件で口論になり、揉み合ったことをあっさりと自白。
しかし、あくまで彼女は自分で足を滑らせたのだと主張します。
「本当だ! 信じてくれ!」 と階段中腹で叫ぶその姿は、まるで舞台劇を観ているよう…。
BGMと相まって、非常に雰囲気があります。

 右京さんは、甲冑を起こしたのは確かなのに指紋がないことが気になっている様子。
 うーむ、立花氏ではなく、別の誰かが殺して、氏はそれを庇っているということですかねぇ。
 その誰かが逃げたり、痕跡を消したりしているうちに “空白の30分” が出来た…とか?








立花氏は揉める必要もないほど多額のモデル料を吉崎さんに払っていました。
そこを突かれると、立花氏は彼女と関係を持っていたことを白状します。
モデルを愛さなければ描くことが出来ないと言う立花氏は、彼女への愛は純粋なものだったと力説。
しかし、妻帯者の身であるため、別れを切り出すと吉崎さんは怒り出し、揉み合いになって……。

 何だか、証言が二転三転しますね。
 やはり、何か大事なことを隠しているニオイがしてきます。
 しかし、芹沢くんはいつの間にこんな便利キャラに……。


立花氏は恐妻家で、携帯の発信履歴は奥様相手ばかり。
今度出すことになっている画集も、結婚20周年を記念してのものなのだとか。
その奥様に話を聞きに行くと、今回の不祥事に怒りを隠しきれない様子。
立花氏には、如何なる時でも携帯で連絡させ、衣類1つでも自分好みのものを身につけさせる…
という奥様ですが、氏自身はアトリエの鍵を掛け忘れたり、絵の盗難に遭ったりと
迂闊なところが多いようです。

 奥さんの名前が出てきたときには、犯人だ!と思ったものの
 このまったく隙のない傲慢っぷりを見ていると、とても旦那に庇って貰っているとは思えません…。
 違うのかなぁ…。


続いて画集の出版社に向かった特命係は、担当者と立花氏がよく利用する喫茶店で話を聞きます。
すると、事件当夜その喫茶店で、盗難事件が起こっていたことが判りました。
盗まれたのは金と時計と壁に掛かっていた絵。
マスターが蚤の市で買ったというその絵は、赤いソファに寝そべる裸婦の絵で…。

 ということは、立花氏がこの絵を盗んだんでしょうか。
 甲冑に指紋がついていなかったのも、窃盗を働いた直後で手袋をしていた…と?
 しかし、吉崎さんがアトリエに上がり込めるような状況で盗みに行ったりしたら危険ですよね。
 アトリエに居なかったことがバレてしまうわけですから…。
 ところで、吉崎さんは立花氏が喫茶店に居る間に死亡したということになりそうですが、
 そうなるとやっぱり奥さんが殺してしまって、そこへ立花氏が帰ってきて…という流れに?


調べによると、喫茶店での窃盗事件が起こったのは23:00~3:30の間。
プロなら簡単に開けられるであろう裏口を、バールでこじ開けていることから、素人の犯行と見られます。
何事かを思いついたらしい右京さんは、伊丹さん・芹沢くんを抱き込んで、立花氏を連れ出しました。







立花氏は、事件当夜、裸婦像を盗み出すために喫茶店へ侵入します。
その間に、アトリエへ上がり込んで立花氏を待っていた吉崎さんは、2階から降りる途中に誤って転落。
帰宅して彼女の遺体を見つけた立花氏は、彼女の事故死を窃盗事件のアリバイ作りに利用しようと
甲冑を元に戻し、救急車を呼んだ……。
証拠を求められた右京さんが、喫茶店に落ちていたボタンと、アトリエの洗濯機のシャツを提示すると
立花さんは、すべてその通りだ、と事実を認めました。

 完全に事故だったのか…。
 しかし、やけにあっさり白状し始めた立花氏に拍子抜け…と思っていましたが、
 うわ~、うわ~、このどんでん返し、好きだな~(*´∇`*)


事実を吐き出して、重荷が下りたような気がする、と言う立花氏に、右京さんは
「それだけではないでしょう?」 と不穏な言葉。
更に、薫ちゃんが口にした 「梅野 正美」 という一言で立花氏の顔は蒼白になります。
5年前に行方不明になり、半年前白骨死体で発見された彼女こそが、盗まれた絵のモデルでした。
裸婦像に描かれた彼女のコンプレックスである胸の痣。
それが原因で口論になり、絵を切り裂こうとする梅野さん。
阻止しようとした立花氏は、揉み合ううちに誤って梅野さんを殺害してしまったのでした。
当時、梅野さんと立花氏に接点は見当たらなかったため、捜査の手は伸びませんでしたが、
例の絵が見つかれば、繋がりが出来てしまいます。
故に立花氏は、絵を盗み出さなければならず、過失致死の罪をかぶっても、
窃盗を隠し通さなければならなかったのでした。
自分の窃盗を疑った理由が、奥様の趣味とは色も質も合わないシャツ1枚と聞いた立花氏は、
「たいした刑事さんだ」 と言い残し、退場していきます。
明かりの消えたアトリエは、まるで幕の下りた舞台のようで……。

【総評】
 非常に良い!!
 立花さんの人物像で、3割増くらいストーリーが面白くなっていますよ。
 一貫して淡々と語り、矛盾を突きつけられれば、驚くほどあっさりそれを認めます。
 最後の追求も、何の駆け引きもなく認めてしまうのが拍子抜け……と思いきや、
 本当に暴かれたくなかった事実を追求された途端、声は上擦り、体は震え、床にへたり込む始末。
 この激しい落差が、『真相解明』 を実感させてくれて、大興奮してしまいます(*´∇`*)
 残念だったのは、立花氏の弱りっぷりが、隠してあった絵を見つけるあたりまでしか持続しなかったこと。
 そこからスタッフロールまでは、元の飄々とした立花氏に戻ってしまったので、
 梅野さんの無念や、氏の良心の呵責が、薄れてしまったように思います。
 もっと一気に老け込んだ感じでお願いしたかったものです。




【来週の相棒】 この胸の高鳴りを(仮)
 バンドか何かの若い兄ちゃんと、ファンの女の子のお話。
 殺したとか、殺してないとか、盗作したとかしてないとか、そんな感じ?

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Posted by 黴 at 23:23│Comments(0)相棒
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