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2007年10月26日

鈴木由香里 2話目 『鬼子』


『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.10
鈴木由香里 2話目 『鬼子』

 由香里が、あるお屋敷でベビーシッターのバイトをしたときの話です。
 息子夫婦の3歳になる子どもの世話をすることが、由香里の仕事です。
 我が侭で、気に入らないことがあると大声で泣き叫ぶ子どもに不満を持ちながらも、
 何とかバイトを続けていた由香里ですが…




1. 悪魔のあっちゃん
 あっちゃんの側を少しでも離れると泣き始めるので、家の中を自由に歩くことも出来なかった由香里。
 子ども部屋には、家族たちが差し入れを持ってきて、ニコニコしながらじっと見つめています。
 べたべたしてくる家族に嫌気が差した由香里は、彼らの行動を完全無視していたのですが、
 ある夜、目を覚ますと家中の人間が子ども部屋に集まり、由香里をじっと見つめていました。
 彼らに奇妙な液体を飲まされ、危険を感じた由香里は、翌朝、その家を逃げ出しました。
 家へ戻り、腹痛を覚えて病院に行くと、何と胃の中からは脳味噌が…。
 後日聞いたところによると、彼らは、極端に調和を重視するあまり、由香里のような個人主義者は
 病気としか思えず、薬である脳味噌を飲ませて治療しようとしたのだとか。

2. 妖怪のよっちゃん
 そのお屋敷は、気丈なお婆さんが家長を務める名家でした。
 ところが、魔女のような女が屋敷の1人息子に取り入り、のさばり始めたのだと言います。
 その魔女こそ、よっちゃんのお母さん。
 魔女の力は家中に及び、唯一まともなお婆さんも、めっきり体調が悪くなっています。
 お婆さんと親しくしていた由香里ですが、バイトを終えて2年後、彼女は亡くなりました。
 その年、よっちゃんが5歳になった端午の節句。
 お祝いに招待された由香里が屋敷を訪れると、数多くあった貴重な品が売り飛ばされていました。
 由香里には母子の背後に蠢く黒い影がはっきりと見えたと言います。

3. 怪物のかっちゃん
 かっちゃんは生き物を殺すのが大好きな子でした。
 しかも、子ども特有の無知や無邪気ゆえではなく、確かな意志を持って。
 ある日由香里は、かっちゃんと母親が、台所で犬の心臓を取りだしているのを目撃します。
 逃げようとした由香里の顔に、生暖かい心臓を擦り付けるかっちゃん…。
 気を失った由香里が目を覚ますと、どうやら井戸の底に下ろされているようです。
 頭上からは、「お前は屋敷の守り神になるんだ」 という母親の声が聞こえてきます。
 井戸の底で震えていた由香里を助けてくれたのは、この家のお婆さんでした。
 お婆さんは、こっそり由香里を井戸から出すと、家から逃がしてくれたのです。
 どうやら由香里は母子が信仰している神の生け贄にされるところだったようです。
 由香里の頬には、今でも血で付けられた “印” が浮かび上がるのだとか。 
 
4. 数え階段
 由香里に別の話をしてほしいと頼むと聞くことの出来る話です。
 由香里の友人が1人暮らしをしようと、安い物件を探していたときのこと。
 その格安アパートは、由香里曰く 「魚眼レンズで覗いたように」 歪んだ空気だったと言います。
 6段ある鉄板の階段を上がった先にある1階の部屋が件の物件だったのですが、
 彼がそこに入った夜から、毎夜1段ずつ階段を上がる音と、子どもの声が聞こえてきます。
「ひとーつ」 「ふたーつ」 「みーっつ」
 それを聞いた由香里は引っ越すように奨めましたが、彼はそこに住み続けました。
 そして、7日目の朝、彼は布団の中で冷たくなって発見されたのだそうです。

分岐位置も判りやすく、すべての結末を見るのにも苦労しないでしょう。
大きな家の恐ろしい母子は何とも不気味で、その正体は様々。
悪魔のあっちゃんの話では、由香里にこのバイトを紹介してくれた女の子も、
同じように脳味噌を食べさせられたと言います。
その女の子もまた、別の人に紹介されたのが切っ掛けでバイトをしており、どうやらこの家の “洗礼” が
不幸の手紙のようにアルバイターたちの間を渡り歩いているようです。
可愛い顔して…





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Posted by 黴 at 19:43│Comments(0)晦-つきこもり-
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鈴木由香里 2話目 『鬼子』
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