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2007年10月23日

藤村正美 2話目 『彷徨う両足』


『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.9
藤村正美 2話目 『彷徨う両足』

 割とよくある病院の怖い話かもしれません。




 正美さんは、大きな総合病院に勤めています。
 ある夜、救急で運び込まれた女性は、大怪我にも拘わらず、何とか両足切断の危機を免れました。
 ところが、意識を取り戻してギプスに気づいた女性は恐慌状態に陥ります。
 バレリーナである彼女-河合さんにとって、足は命だったのです。

1. 恨みの足形
 ある日、河合さんの同期・上杉さんがお見舞いにやってきました。
 上杉さんは、河合さんの代役で主役を手にして、嬉しさを隠しきれない様子です。
 河合さんの胸に悔しさと怒りが込み上げ、それをバネに頑張ろうという気力が湧いてきました。
 ところが、上杉さんは病院からの帰り、駅のホームから転落して死亡してしまったと言います。
 その背中には、何故か裸足の足跡が…。

2. 仲間入り
 婚約者・真壁さんのおかげで、河合さんにも笑顔が戻りました。
 あとはゆっくり回復を待てば…というとき、河合さんは深夜の病院で足だけの幽霊を目撃します。
 担当の吉村先生は、彼女を安心させるため、当直のときに見回りをすると請け負いました。
 何も居ないと思っていても不気味な廊下に早足で歩く吉村先生。
 と、そのとき吉村先生の足音に重なる、濡れたような音が聞こえてきました。
 逃げる吉村先生が非常口を開けると、そこには非常階段が無く、眼下に町並みが見えるばかり。
 そして、背中を押される感触……。
 吉村先生は屋上から飛び降り自殺をしたとされ、以来、廊下の足音は2つに増えたと言います。

3. 彼女の望み
 足の幽霊を目撃した河合さんは、その正体を調べてやろうと試みます。
 深夜、病室で起きていた河合さんの元へ、あの足がやってきました。
 そして、足は河合さんの方へ歩いてくると、ギプスに重なるようにして消えたのです。
 その瞬間、彼女の足は自分の意志に反して歩いて行くではありませんか。
 屋上へ連れて来られた河合さんは、そのまま飛び降りさせられそうになります。
 危機一髪、現れた真壁さんが赤いパンプスを投げつけると、河合さんから抜け出た足は
 パンプスを履き、踊るような足取りで去っていきました。

4. 恋人のために
 屋上へ連れて行かれる河合さんを追いかけてきた真壁さんは清めの塩を投げつけました。
 苦しみ始めた足は、河合さんを操り、真壁さん諸共、屋上から落としてしまいます。
 真壁さんは何とか屋上の縁に掴まり、片手で河合さんを捕まえました。
 必死に河合さんを上らせ、次に自分も…と思ったとき、河合さんが真壁さんを突き落としたのです。
 にやりと笑ったその顔は、河合さんのものではありませんでした。

正美さんは、ナルシストで自己正当化の激しい一面を持っています。
屋上から落ちる河合さんと真壁さんを黙ってみているのも、彼女にとっては当然のこと。
自分が一番大事という姿勢を見せるにも拘わらず、自身を献身的・博愛と称するイイ性格です。
ひたりひたり





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Posted by 黴 at 18:19│Comments(0)晦-つきこもり-
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