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2007年10月03日

藤村正美 1話目 『老婦人の遺産』


『晦~つきこもり』 プレイ日記 vol.3
藤村正美 1話目 『老婦人の遺産』

 先にも述べたように学生がいないことから、今作では学校での怖い話はほとんどなく、
 彼らの職場、旅行先など、舞台が多岐にわたります。
 これも、前作との大きな違いと言えるでしょう。




3人目は、藤村正美(ふじむら まさみ)26歳 看護師。
葉子ちゃんとは遠縁関係で、学校と1, 2を争う恐怖スポット・病院にまつわる怖い話が得意。
また、得体の知れなさは語り部の中でも群を抜いており、不穏な言動と怪しい笑みから言っても
前作の岩下さんポジションとして据えられていることは間違いないと思われます。
自分の美しさや、看護師としての意識に、非常な自信を持っている人でもあるようです。

 正美さんが話してくれるのは、彼女がまだ研修中のこと。
 研修先の病院はかなり大規模で、最上階はワンフロアを占有する個室だったそうです。
 その『VIPルーム』 には中山さんという寝たきりの老婦人が入院していました。
 中山さんに初めて会ったとき、正美さんの頭の中に、あるビジョンが浮かんできました。

1. 黄金の罠
 正美さんが見たのは、立派な庭にある、針金でがんじがらめにされた古井戸。
 中山さんに尋ねると、それは彼女の自宅にある井戸で、黄金が眠るという話が伝えられているのだとか。
 その話に強い興味を示す、同僚の高野さんに押し切られ、無人の中山邸を訪ねた正美さん。
 欲に目がくらんだ高野さんが井戸を開けたとき、中から出てきた手が高野さんを引きずり込んでしまいました。
 自分をも引きずり込もうとする手に、気絶してしまった正美さんが気づいたとき、そこはナースステーション。
 先ほどまで一緒にいたはずの高野さんは、その存在ごと消え失せていました。
 しかし正美さんが、中山さんの病室へ行ったとき、彼女は確かに言ったのです。
「なんだ、生きていたのかい」

2. 魔法の小箱
 正美さんを気に入ったらしい中山さんは、彼女に財産を残すと言い出しました。
 その財産とは、何の変哲もない小箱。
 アクセサリ入れにしようと、それを持ち帰った正美さんですが、何とその小箱から1日に1つ、純金のコインが…。
 同時に正美さんは、中山さんのもう1つの秘密も知ってしまいます。
 箱から金貨が出てくるたびに、正美さんの肌は張りを失い、白髪が増え、目元に皺が出来てきたのです。
 箱の持つ力は、若さと純金を引き換えてくれるというものだったのでした。

3. 理想的な死
 正美さんが見たのは、花咲く丘に建つ古い洋館。
 患者さんの前で放心するという失態を冒したにも拘わらず、中山さんは正美さんを可愛がってくれました。
 その中山さんの頼みで、正美さんは紙で出来た小さな箱を取ってくることになります。
 不思議そうに箱を見る正美さんに、中山さんは昔話をしてくれました。
  中山さんの近所に住んでいた男性は、体が弱い人でしたが、頭は良く、昆虫の研究をしていたそうです。
  しかし、無理が祟った彼は、自宅で1人死を迎えます。
  数日後、近所の人たちが彼の遺体と、それを取り囲む無数の蝶を発見しました。
 「あんな風に死ねたら…」 と呟いた中山さんは数日後、息を引き取りました。
 病室を開けた正美さんの目に飛び込んできたのは、無数の白い蝶の群れ…。
 蝶は、満足そうな表情で横たわる中山さんの体から湧き出ていたのです。
 正美さんは、あの箱には白く美しい肉食蝶の幼虫が入っていたのかもしれない、と言うのでした。

4. 鳴かぬ蛍が身を焦がす
 蝶の研究をしていた男性は、自宅の火災によって死亡しました。
 それ以来、周辺で飛び回る虫が突然燃え出すという現象が発生するようになります。
 中山さんは、それを 「彼を恋い慕う虫たちが焦がれているのだ」 と言いました。
 その話を正美さんにしてからすぐ、中山さんは容態が悪化し、還らぬ人となってしまいます。
「やっとあの人の所へいける…」
 死の直後、中山さんの全身を炎が包み、それが消えたとき、彼女の姿は消え失せていました。
 中山さんは、その言葉通り、青年の元へ召されたのでしょうか。

肉食蝶の分岐に入ると、話の終わりに、哲夫さんが 「そんな蝶はいない」 と言い、
正美さんも作り話だったかのような反応をするのですが、場合によっては隠しシナリオへ突入し
意外な事実が判明します。
無数の蝶





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Posted by 黴 at 23:18│Comments(2)晦-つきこもり-
Comments
こんばんは

病院ってなんか怖いですよね。
怪談系の話も病院の話は怖い話ばかりのような気がします…

隠しシナリオもあるんですか。そちらのほうも期待してますね。
Posted by な at 2007年10月04日 21:59
Re:
>な様
 コメントありがとうございます。
 学校と病院は何となく共通した怖さがあるような気がしますねー。
 怪我や病気のときに行くところ、というイメージがあるせいか
 病院の方が恐怖度は高いようにも思えますが。

 隠しシナリオも、そのうちに紹介していきたいと思いますので、
 気長にお待ちくださいませー。
Posted by at 2007年10月05日 21:12
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藤村正美 1話目 『老婦人の遺産』
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