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2007年08月20日

細田友晴 7話目 『黒木先生』


『学校であった怖い話』 プレイ日記 vol.38
細田友晴 7話目 『黒木先生』

 旧校舎の教室で、細田さんの怖い話を聞き終えた一行は、突然眩しい光に照らされます。
 目がくらんだところで次回へ続く…だった第6話。
 旧校舎で起きた戦時中の出来事、黒木先生の学生時代の話、そして現在…と
 三段階に分かれたストーリーになっており、選択肢によってかなり細かく分岐します。




 光の中から聞こえたのは、男性の怒鳴り声。
 その姿を見て細田さんが声を上げました。
「黒木先生!」
 どうやら、宿直の先生が見回りに来たようです。
 叱られてしまった坂上くんたちですが、黒木先生は意外な提案をしてきました。
 トイレの花子さんよりも、もっと怖い話を話してやろうか…と。

1. 嫌な予感
 黒木先生の申し出を断り、話を聞きたいという細田さんたちを残して1人帰宅する坂上くん。
 翌日、坂上くんは驚くべき真実を知ります。
 黒木先生とは、この学校で生徒や先生が行方不明になる事件に拘わっている謎の存在。
 「詮索しすぎると、良くないことが起こる」 という言葉通り、坂上くんを脅すように、窓ガラスにヒビが…。
2. 内と外
 黒木先生と共に旧校舎を歩く一行。
 先生は、手にした懐中電灯を、一部だけ色の違う壁に当てました。
 ここは、床下に小さな防空壕を有した教室を埋めた痕なのだと言います。
 ある日、校舎を爆弾が直撃し、10人あまりが学校に閉じこめられてしまいました。
 このままでは次の爆撃で死んでしまう…。
 あの教室に防空壕があることに気づいた彼らは、他人を押しのけ我先にと駆け出します。
 防空壕に入ることの出来た数名は、かたく扉を閉め、残りの人々を閉め出しました。
 他人を見捨てて九死に一生を得た彼らでしたが、直後、校舎に火が回り始めます。
 防空壕から出て逃げようとするも、扉は何かに引っかかって開かない…。
「そこで死ね…」
 置き去りにしたクラスメイトにも似た声を聞きながら、防空壕は火にのまれていくのでした。
3. 腐乱
 ここは、地下の防空壕へと続く階段を埋めた痕。
 戦時中、この校舎を爆弾が襲い、防空壕が埋まってしまったことがあるそうです。
 生き埋めになり、苦しみ、血を吐きながら助けを求める人々。
 彼らは助け出されることなく死体となり、校舎修復の際、あろうことかそのまま埋め立てられてしまいました。
4. 兄妹の絆
 この壁の向こうに埋められた教室は、戦時中死体安置所として使用されていたのだそうです。
 あるとき、1人の少女の遺体が、この教室に運び込まれました。
 彼女の死を信じられない兄は、遺体の傍を離れようとはせず、無理矢理引き離す大人達の前で
 妹に血を分け与えようと、自らの胸にナイフを突き立てたのです。
 少年は死亡しましたが、以来、そこには幽霊が出ると噂になり、教室は埋め立てられました。
5. 食べ物を求めて
 埋め立てられる前にあった階段は、地下の食糧倉庫へと続いていました。
 ところが、病に苦しむ妹に食べ物をあげようと忍び込んだ少年が見たのは空っぽの食料庫。
 皆の士気を下げないように、食料が尽きたことは隠されていたのです。
 秘密を知った少年は拘束され、解放されたとき既に妹は死んでいました。
 少年は兵士やその上官達を斬り殺し、自らも銃殺されたと言います。
 以来、そこには幽霊が出ると噂になり、結局倉庫も埋め立てられてしまいました。




 黒木先生が学生だった頃、この壁にまつわる噂がまことしやかにささやかれていました。
 先生も事実、その壁の前で幽霊を見たり、あるいは不気味な声を聞いたり、といった体験をしています。
 話し終えた先生は、この旧校舎を壊すことで、封じられた何者かが動き出すかもしれない、と
 不吉な言葉を残し、坂上くんたちを帰宅させるのでした。

 その日の深夜、坂上くん宅の電話が鳴り響きます。
 細田さんが、黒木先生の話を確かめに行こうと誘いを掛けてきたのです。
 細田さんは、電動ノコギリで例の壁を怖そうとしますが……
1. 学校であった怖い話
 細田さんの電動ノコギリを取り上げたのは黒木先生でした。
 先生は2人に、「壁の中の奴らを逃がそうとしているな」 と恐ろしい形相で詰め寄ります。
 校庭に逃げるも、先生は電動ノコギリを振り上げ、襲いかかってきました。
 死を覚悟したそのとき、制止の声と共に、パトロール中の警官が…。
 黒木先生は、絶叫をあげて自らの首を切り落とし、絶命してしまいます。
「今日のことは良い記事になる。 タイトルは、『学校であった怖い話』 で決まりだ」
 警官に安否を気遣われる中、坂上くんの脳裏を過ぎったのは、そんな言葉でした…。
2-2. 内と外
 生きている人間を妬み、恨む亡霊の顔が浮かび上がり、暗闇から伸びてきた手が、
 細田さんにつかみかかります。
 生気を抜かれ、ミイラのようになってしまった細田さんに駆け寄った坂上くんに
 たくさんの手が襲いかかってくるのでした。
3-2. 腐乱
 電動ノコギリで壁を壊していた細田さんが突然悲鳴を上げます。
 見れば、細田さんの顔は激しく焼けただれていました。
 体が崩れてしまった細田さんを見つめる坂上くんに声を掛けたのは黒木先生。
 封じられていた者たちを解放する坂上くんを殺そうと、先生は電動ノコギリを手に迫ってきます。
 死の間際、坂上くんは先生の背後に無数の兵隊を見たような気がしました。
4-2. 兄妹の絆
 壁を壊した先に居たのは、幼い少女の霊。
 兄を求める不憫な姿に同情した細田さんが、近寄った途端、彼女は細田さんに食らいつき
 血を飲み干してしまいました。
 兄の血を浴びてから、血が欲しくてたまらないという少女は、ゆっくりと次の獲物に歩み寄るのでした。
5-2. 食べ物を求めて
 ふいに電動ノコギリを取り落とす細田さん。
 不審に思って声を掛けると、目を大きく開き、よだれを垂らした異様な様子で振り向いた彼は
「食べ物だ……」
 と呟き、坂上くんを喰らおうと襲いかかってきます。
 電動ノコギリで腕を落とされてしまった坂上くんは、自分の腕が貪り食われる様を見ながら
 意識が薄れていくのでした。


本当はもっと結末が分岐しますし、黒木先生の学生時代の体験も様々です。
とにかくボリュームが多いシナリオで、すべて見るのはかなり大変。
ストーリーとしては、戦争を扱った物悲しかったり、残酷だったりする内容になっています。
坂上くんと細田さんが死亡する結末が多いのも特徴と言えるでしょう。
兵隊の幽霊





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Posted by 黴 at 20:20│Comments(2)学校であった怖い話
Comments
こんばんは。

すごくたくさんパターンがある話なんですね。

防空壕などは少し苦手ですね…
てか戦争が大嫌いです…。
これまでで一番怖い…というか、苦手な話しですね…w
Posted by な at 2007年08月20日 22:11
Re:
>な様
 コメントありがとうございます。
 初めの方で大きく分岐して、それ以降も分岐が統合されないので
 すべて読み終わるのは、なかなか大変だと思います。
 戦争の話は、やはり重苦しくなってしまいますし、
 ストーリー中でも、かなり惨い表現が含まれていましたね。
Posted by at 2007年08月22日 22:54
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細田友晴 7話目 『黒木先生』
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