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2007年01月07日

第11話 『バベルの塔』


相棒 5th season 第11話 『バベルの塔』 (07/01/01放送)
 遅ればせながら、正月スペシャルの感想を書いていこうかな、と思いまふ。
 そのものズバリ、バベルの塔からスタートしましたが、さてどんなお話になるのか…。
 それにしても、1月1日の放送で11話というのも偶然でしょうかね? それとも狙ったのか?



 年の瀬、それぞれ有意義(?)に過ごそうとする面々ですが、特命係は小野田氏にとっつかまってしまいます。
 富永 陽介という衆議院議員のボディーガード役を任せたい、と。
 この富永議員、過激派・赤いカナリアの梶 宗一郎に命を狙われているそうで。
 ところが、行ってみると富永議員は既に、個人的なボディーガード・辰巳 楓を雇っていました。
 その娘・はるかちゃんや指輪の存在などから、議員と楓女史が結婚することを推察する右京さん。
 ところがそんな中、はるかちゃんが攫われるという事件が発生。
 しかも犯人は楓女史に富永議員の殺害を要求してきます。


 ………と、ここまでが予告されていた内容ですね。
 小野田氏に二重に騙された特命係が慌てる様がおかしいわ(´m`)
 右京さんが、ちょこちょこ小野田氏の後を追いかけながら袖を掴もうとするんですけど、かわされて…。
 ついでに、楓女史の元旦那役でココリコ遠藤さん登場。
 大晦日は笑ってはいけない警察で、正月はコレですかぁ。 ギャップありすぎ。







 誘拐犯からの指示に従い、通信機と拳銃を受け取った楓女史。
 はるかちゃんは時限爆弾と共に拘束されており、新年を迎えると同時に爆弾は爆発します。
 結婚相手を射殺するか、愛娘を見殺しにするか、選択を迫られた楓女史は娘の命を選びました。
 うーん、手間も掛かるし、頭の良い方法とは言えませんけれど、富永議員が絶対的に信頼している楓女史を
 本人の意志とは関係なくヒットマンに変えてしまうのですから、恐ろしい作戦ではありますよね。
 そして、泣きながらも決心する楓女史が、不謹慎ながら格好いいんだ…(´Д`;)
 「お返事は?」 と言われて 「はい」 と返す声が無惨に掠れていて、何とも言えませぬ。

 万全の監視体制が徒になり、その監視カメラの映像を見ている誘拐犯に、楓女史の行動は筒抜け。
 楓女史は、スピーチの場で誘拐犯のメッセージを代弁させられ、富永議員に発砲することに。
 しかし、余計なメッセージで右京さんに疑惑を抱かせたため、射殺は失敗します。
 楓女史はそのまま逃走。 ホテル内は大パニックに陥るのでした。







「今まさに餅をつくところだったんだ」
 これはもう、今回No.1の名台詞と行っても過言ではないでしょう。
 どんだけ楽しみにしてたんだ、刑事部長…(´Д`;)
 それはともかく、未だ富永議員の殺害を諦めない誘拐犯の指示に従い、楓女史は再び会場へ戻ります。
 このとき、人質になった従業員の五十嵐 祥子
 何故か、序盤に支配人との恋愛模様がチラリと出てきました。 これで支配人が大活躍したら面白いね(´m`)

 ここで何故か、現場指揮官として大河内さんが名乗りをあげてきました。
 Σ(゜Δ゜*) えぇ? ピルイーターって監察の人じゃないの?
 内村刑事部長も吃驚ですよ。 吃驚…というか怒ってるけど……。
 どうやら、この事件で成功すれば、管理官になれるみたいですね。
 へぇ~…どうしちゃったんだろ、この人。 元々、こっちに来たかったんでしょうかね?
 ラムネに頼るのも、もう止めるとか言ってますよ。
 その前に、ちゃんと新しい彼氏は出来たんだろうか…。







 さて、ピルイーターは楓女史を射殺するために、警視庁1のスナイパー・日野警部補を配備。
 …相棒に有名な役者さんが続々出てくると、ちょっと哀しい気持ちになるのは何故だろう。
 『ドラバラ』で東京から役者さん呼ばれると、切なくなるのにちょっと似てる…。
 
 右京さんの助言に聞く耳を持たないピルイーターを 「テンパってる」と評する薫ちゃん、随分大人になって…。
 以前なら、ここでぶち切れてたんでしょうけど、ピルイーターの心理が読めるまでに成長したんですな。
 特命係は、真相解明に向けて単独で動き出します。
 まずは薫ちゃんがホテル内の全照明を遮断。
 次いで、右京さんが楓女史と、手話での意思疎通を図ります。
 楓女史の言葉に従い、はるかちゃん誘拐と爆弾の存在が明らかになりました。
 右京さんの言うことが正しかったと知り、ピルイーターのテンパりも少々納まった様子。
 特命係と協力して事件を解決する気になったようです。
 …が、「警部、出来るだけ私を飛び越えないように」と勝手に指示を出す右京さんを牽制するようなことも。
 そうですよねー。
 右京さん、緊急対策特命係の指揮を執ってたくらいですから、指揮官としても有能なんですよねー。








 右京さん、鑑識・米沢に電話を掛けましたが、どうやら傍受・録音した音声を解析するためだったようです。
 音声データから、声とCD音楽を抜くと、残ったのは船の汽笛…。
 犯人は東京湾沿岸に居ると推察されます。
 Σ(゜Δ゜*) 鑑識カッコエエ!!
 その手がかりを元に、捜査員たちが駆け回る一方、右京さんは富永議員にある提案をします。
 富永議員が撃たれて死んだと解れば、はるかちゃんは助かるかもしれない、と。
 つまり、楓女史と共謀して、富永議員が死んだふりをすれば…ということらしいのですが、
 特命係の言うとおり、これは最後の手段ですよねぇ。
 少しでも怪しまれたら、はるかちゃんを捕らえているあちらが圧倒的に有利なわけですし。
 しかし、その最後の手段が必要になってから…ではなく、今それを口にしたというのは、恐らく議員に
 覚悟をさせる時間がいるだろう、と判断したんでしょうねぇ。
 用意周到です…。








 ここで今度は角田課長参戦。
 冒頭から、ちょこちょこ出ていた麻薬密売容疑の青年が、赤いカナリアに与していたことが判明。
 梶宗一郎の居場所を知っている可能性があるとして、ねちっこく落としにかかります。
 その甲斐あって、梶の居場所は判明…したのですが、何と誘拐犯は梶宗一郎ではありませんでした。
 しかし、梶逮捕の話を信じた富永議員は、秘書にそそのかされ、これをイメージアップに利用しようと画策。
 ………おかしいと思っていたんですよね。
 一番初めに楓女史に送られてきたメールで、てっきり最後は、「敬具 梶宗一郎」で締めくくられていると
 思ったのに署名が無く、それから気にしていましたが、誘拐犯は一度も自分の名前を告げていません。
 普通の犯人ならともかく、既に全員が梶宗一郎だと確信しているのですから、隠す必要はありませんよね。
 本当に、この人が梶宗一郎なら。
 うむ、やっぱり梶宗一郎じゃなかったのか。








 ありゃりゃ……ちょっと御都合主義すぎるなぁ……。
 偶然、薫ちゃんが落っことした誘拐犯の写真を見た男の人が、正体を知ってましたよー。
 ホテルの警備員をしていた五十嵐 哲雄だそうです。
 それなら、支配人が写真を見て 「あっ、この人は!」ってな感じの方が良かったんじゃないの?
 どうもあのわざとらしいくだりが気になっちゃいます。
 まぁ、その辺はともかくとして、この五十嵐哲雄、名字からしてもわかりますが、今現在人質になっている
 五十嵐祥子の兄です。 もしかすると、この非常事態に祥子が1人でうろついていたのもワザと…?

 どうやら五十嵐祥子の名には心当たりがあった様子の富永議員。
 防弾チョッキを着込み、パーティー会場へと向かいます。
 特命係付き添いのもと、五十嵐兄妹の妹・公子について謝罪を口にする議員ですが
 自分たちの正体がバレたと知った祥子は、楓女史の拳銃を奪い取り、逆に女史を人質に取りました。
 公子は富永議員に捨てられたうえ、流産までさせられ、自殺してしまったのだと言います。
 富永議員と、彼と婚約した楓女史への復讐から、こんな計画を立てたという兄妹。

 余談ですが、楓女史が考え込んでから 「ああ…」と公子を思い出したシーンと、
 それに怒りを燃やす祥子が、凄く良い味出してるなぁ…と思います。
 本当に、楓女史は公子のことを忘れていたのだろうし、祥子はそれを許せなくて許せなくてしょうがない。
 それがもの凄く伝わってくれるシーンだったな、と。
 そして、これを見ていると首謀者は哲雄ではなくて、祥子だったのかなという気もしてきます。
 激高している祥子に対して、今までサイコな感じだった哲雄が、痛々しい表情なんですよね。
 妹の死でとことんおかしくなっちゃったのは祥子なのかもしれませんな。
 「妹さんだって喜びやしない!」と叫んだ薫ちゃんに、堂々と 「私が喜ぶの!」と言った祥子。
 定番の呼びかけに、こんな切り返しした犯人初めて見ましたよ。

 祥子は、富永議員に 「自分が死ぬか、はるかちゃんが死ぬか」好きな方を選べと迫ります。
 初めこそ、躊躇いを見せていた富永議員ですが、祥子が威嚇射撃をした途端、背を向けて逃走。
 祥子は狂ったような笑い声をあげて、富永議員を嘲りました。
 「ゲームオーバー」という祥子の言葉で、哲雄は爆弾とはるかちゃんを置いて、潜伏場所を去り、
 祥子は楓女史を人質に、ホテルからの逃走を図ります。
 …い、五十嵐さんは、はるかちゃんを助けてくれると思うよ。
 だって、絶対ほだされてたもんヾ(*`Д´*)ノ







 Σ(゜Δ゜*) 遠藤さん、どうしちゃったんだ!!
 逃走しようとした祥子に背後から躍りかかったのは、楓女史の元夫。
 元妻のピンチに、体を張って彼女を救出しようとします。
 楓女史を祥子の拘束から逃れさせ、確保することには成功しましたが、その際、胸を撃たれてしまいました。
 無謀ではありますが、対比としては解りやすくて良いんじゃないでしょうか?
 完璧な再婚相手だと思っていた富永議員が自分の命を惜しんで逃げ出したのに対し、
 ろくでもない前夫が、命をかけて助けてくれた…と。
 ただ、そこまでしたのに楓女史は遠藤さんの生死よりも、はるかちゃんの居場所を聞き出すのに賢明。
 哀れな……(ノд`)
 祥子は、言ったところで既に助からないことを知った上で、はるかちゃんの居場所を告げます。
 その言葉通り、現場に急行したときには潜伏場所が爆発。

 全員が 「爆発炎上」の報告に絶望する中、はるかちゃんは生きていました。
 五十嵐哲雄が、はるかちゃんを見捨てることが出来ず、小屋から連れ出していたのです。
 。゜゜(´□`。)°゜。 やっぱりあの可愛さには勝てなかったのね!









 そして衝撃のラストシーン!!
 か、か、か、格好いい~~~!!!
 はるかちゃんが死んでしまったと絶望した楓女史は、屋上で1人拳銃自殺を図ります。
 特命係が気づいて追いかけるも一歩及ばず……と思いきや、楓女史は腕を負傷しただけで無事でした。
 拳銃が暴発したのか…?と薫ちゃんが首をひねる中、右京さんの指さす先には…
 (; д )  ゚ ゚ 日野警部補ーーーー!!!
 警視庁1のスナイパー、日野警部補!
 今までひたすら観覧車で待機していた日野警部補!
 このシーン、2時間半で1番テンション上がりました(*´∇`*)


【総評】
 去年のスペシャルとは比べものにならないほど良かったです!
 ストーリーも、登場人物も、テンポも、動機も、手段も、申し分ないと思います。
 五十嵐兄妹が犯人だったことで、「はるかちゃんを人質に取り、楓女史に富永議員を殺させる」という
 計画のすべてに意味が生まれたわけですよね。
 富永議員だけでも、楓女史だけでもなく、3人全員を恨んだ五十嵐兄妹が考えた計画だから
 こうなったんだな…と納得できました。 だからこそ、あの哲雄の写真のくだりは……(´Д`;)
 やっぱり、いきなり支配人が気づいた方が自然だったと思うんですけど…。
 もう1つ不満だった、「せっかくスナイパー出てきたのに無駄だったな~」という黴の浅はかな考えは、
 最後の最後に、ぶっ飛ばされたので、黴の方から日野警部補に平謝りしたい所存です(´m`) 



【来週の相棒】
 ふーむ、ガキんちょに振り回される警察…って感じですか?
 子供と言えば、『目撃者』の手塚くんに勝る犯人は居ないですからねぇ。
 犯人が子供だとしても、可愛いいたずら程度のものになるんでしょうが…。

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Posted by 黴 at 20:04│Comments(0)相棒
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