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2006年12月09日

第9話 『殺人ワインセラー』


相棒 5th season 第9話 『殺人ワインセラー』 (06/12/06放送)
 殺害されたのは金融会社社長・石場 大善
 転落死に見せかけてはいますが、殺害現場は別にあるようです。
 死亡推定時刻は0:00-2:00。
 後頭部の致命傷には、赤煉瓦の破片が付着していました。



 石場社長の営む金融会社に乗り込む捜一と、ちゃっかり入り込む特命係。
 特命係を邪険にしつつも、解らないことはあっさり右京さんに聞いちゃう三浦さんが素敵です(*´∇`*)
 二課出の右京さんが裏帳簿を見破り、捜一はそちらに夢中。
 しかし、右京さんが注目したのは、社長が贔屓にしていたレストランのようです。
 そこには有名なワイン評論家・藤巻 譲が居るんだとか。
 Σ(゜Δ゜*) これが佐野史郎なのね!?





 藤巻氏のレストラン 『Langue』に行くと、そこではブラインド・テイスティングの真っ最中。
 このシーン、特命係をガラス越しに撮影しているのですが、ガラスにちゃんと佐野史郎の演技が映っていますね。
 何だか好きです、そういうの(*´∇`*)
 藤巻氏の前でワインの知識を披露した右京さんと、知識のなさを露呈した薫ちゃん。
 しかしながら、暴落したはずの薫ちゃん株が急騰することに…。

 後日、藤巻氏のアリバイを確かめるために自宅を訪れた特命係。
 そこで藤巻氏にワインを勧められます。
 そのワインに香るコーヒーの風味をかぎわけてしまった警察犬も吃驚の薫ちゃん。
 驚いた藤巻氏に、急遽ブラインド・テイスティングをさせられました。
 更にその才能を発揮する薫ちゃんですが、如何せんワインのことは何にも解りません。
 それをカバーするのは右京さんの知識。
 2人1役ではあるものの、ワイン評論家にもなれそうだと絶賛する藤巻氏は、2人を試飲会に招待します。
 いやぁ、面白いですねぇ(*´∇`*)
 さすがは造り酒屋のボンボンです、薫ちゃん。
 何だか美和子さんには味がわからないだの何だの言われていますが、『殺人晩餐会』で事件解決の
 切っ掛けになったのも、薫ちゃんの舌でしたよねー。





 当初から右京さんが気にしていたのは、藤巻氏が事件当日、奥さんと飲んだワインの銘柄。
 それに関する藤巻氏の証言は二転三転します。
 初めて聞かれたときには、大したことのない銘柄だと言っていたはずが、1本80万以上もする
 1986年のパルトネールであったと証言を翻しました。
 通常ならコレクションしておくはずのエチケットを、酔って捨ててしまった…とも。
 しかし、奥さんの証言から、それを飲んだときの藤巻氏の行動は、どう考えても例のワインを
 飲むときのものではなく、疑惑は深まります。
 何となく、1987年のパルトネールとすり替えたんじゃないかという気がしますねぇ。
 決め手になるのが、薫ちゃんの舌だったら、また面白いんですが…。





 試飲会に参加した特命係ですが、何故か余計なお客様を連れてきました。
 若かりし頃の藤巻氏に恥をかかせ、ソムリエの道を諦めさせたワイン評論家たちです。
 右京さんは、「藤巻さんを素直にさせるため」と言っていましたが…これがどう関わってくるの?
 表面上は和やかに進む試飲会の中、右京さんの奢りで、あの1987年パルトネールが登場。
 藤巻氏、焦りまくり…。
 やはり、これは1986年のものなんでしょうか?

 藤巻氏は、ワインの正体を気づかれまいとする気持ちと、良質なワインへの冒涜を痛む気持ちとの間で
 随分と葛藤しているようです。
 そんな藤巻氏を横目に、デキャンタージュを始める右京さん。
 藤巻氏は、大事なワインの行方から目が離せません。
 デキャンタージュしたことにより、風味が変わったと語る評論家の先生方。
 1987年とは思えない…という言葉にビクリとする氏ですが、結局彼らは 「1986年には及ばない」との発言。
 それを聞いた藤巻氏、ついに我慢できず、これが1986年のものであると暴露してしまいました。
 そうか……薫ちゃんやら右京さんやらが幾ら言ったところで、恐らく誤魔化されてしまうでしょうね。
 藤巻氏のコンプレックスを最大限に刺激する彼らが居たからこそ、こういう結果になったわけだ…。
 あの過去話にも、重要な意味があったんですね。
 物理的な動かぬ証拠…というのも好きですが、こういうどうしようもない心理による解決というのも好きです。
 根本は違いますが、“ベストパートナー”のマスターも、そのカクテルへの誇りから自白したんでしたね。
 こういう、道を究めた人には、例えどんなに自分に不利になっても譲れないものがあるんでしょうなぁ。





 結局、藤巻氏も自分がされて嫌だったことを、石場社長にしてしまっていたんですね。
 やられた方は忘れることの出来ない屈辱でも、やった方は記憶にない…というところまで同じ。
 自分が受けた仕打ちを、決して人にはしないようにする人も居れば、意識的にしろ無意識にしろ
 自分の屈辱を人にも与えようとする人も居るんですよね。
 どうやら藤巻氏は後者だったようで、それが石場氏の度が過ぎた復讐を生み、殺人にまで発展した…と。
 藤巻氏の 「本当は、それだけで良かったんだ…」と言う台詞が、哀しくも良い味を出していますね。


【総評】
 佐野史郎は、一癖ありそうで若干粘着質な役がよく似合いますな(*´∇`*)
 もうそれだけで満足しきりでした。
 今回はトリックらしいトリックもなし、アリバイらしいアリバイもなし。
 鑑識を入れて、徹底的に調べればわかるかもしれないことを、藤巻氏との心理戦に持ち込んだ…
 という感じの話でしたね。
 強いて言えば、薫ちゃんと右京さんの2人3脚なワイン評論が、あのワンシーンだけで終わってしまったのは
 残念でしたが、薫ちゃんのおかげで解決より、良いラストシーンだったので、まぁいいか~。 



【来週の相棒 『名探偵登場』】
 久々に、放送前に公式HPでタイトルが発表されましたね。
 しかも、高橋克実さんが名探偵役ですか!
 かなり面白そうなんですけど(*´∇`*)
 振り回される薫ちゃんと、完全に見守りモードの右京さんが目に浮かびます(´m`)

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Posted by 黴 at 15:55│Comments(0)相棒
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