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2006年12月01日

第8話 『赤いリボンと刑事』


相棒 5th season 第8話 『赤いリボンと刑事』 (06/11/29放送)
 赤いリボン(?)で女性が絞め殺されるというシーンから始まった今週の相棒。
 現場となった屋上の鉄柵で、風になびくリボンが空寒いですね。

 所変わって、病院の一室らしい部屋では、ラジオから 『モーニングクラシック』が流れています。
 同時刻、張り込み終わりの特命係も、車中で同じ番組を聞いていました。
 張り込みが無駄だったことに文句を垂れる薫ちゃんですが、右京さん珍しく直球ですね。
「あ~、君は文句が多いですねぇ~」
 いつもはもっと、持って回ったような言い方してましたけど(´m`)
 その番組のリクエストコーナーで、ヤマダというリスナーと電話を繋いだところ、何と彼は殺人を告白。
 詳細な事件概要を語り、「彼女を殺した場所に居る」と言うヤマダ。
 しかし、15年前に殺人を犯したにしては、声が若くありませんか?
 殺したときは子供だった…わけないですよね?
 現場に急行した特命係と、病室でラジオを聞いていた高岡刑事から連絡を受けて飛んできた捜一。
 屋上には、15年前の事件同様、鉄柵に赤いリボンが結びつけてありました。





 やはりポイントは、何故時効間際になって、ラジオ番組などに罪を告白したのかということ。
 特命係は、事件の捜査に携わっていたという高岡刑事に会いに行きます。
 当時、高岡刑事は怨恨の線を推して捜査に当たっていましたが、通り魔の犯行である可能性が濃厚となり
 完全に出遅れた捜査陣は、犯人を見つけることが出来なかったようです。
 右京さんは、高岡刑事の入院を知る人間がどれほど居るのかを気にしていますね。
 なるほど、高岡刑事が入院してすぐに、例のラジオ放送が流れたことが腑に落ちない…と。
 入院を知るのは全部で4人。
 高岡刑事の娘・高岡 ちひろ
 15年前の事件の被害者・長沢 智世の両親と、婚約者・西 康介です。




 (; д )  ゚ ゚ あっさりヤマダの正体判明!?
 ヤマダを名乗ってラジオに電話を掛けたのは、西康介でした。
 しかし、彼は犯人というわけではなく、唯一の望みであった高岡刑事が入院したことにより
 時効を迎えてしまうのではと危惧して、捜査の目を15年前の事件に向けさせようとしたようです。
 右京さんは罪なき人には、本当に誠意ある行動を見せてくれますよねぇ。
 西さんの行動を問いただすよりも先に、謝罪すべきだと思ったら、何の衒いもなく実行できる…。
 高岡刑事に言わせるなら、“腐ったプライド”ですか。 そんなもの微塵も持っていないんでしょうね。
 黴もそういう人間になりたいですよ。
 腐ったプライドを後生大事に抱えて、身の内から腐る人間にはなりたくないものだ…。
 関係ないですけど、許嫁のいる智世さんって、御嬢様?





 西さんの映っていた防犯カメラには、彼と入れ替わりにマンションへ入ったコートの男が映り込んでいました。
 早朝にタクシーでマンションにやってきた男が、西さんの “告白”を聞いて驚いた犯人であるという
 可能性があるのではないか…と右京さんは考えます。
 西さんの証言から、タクシー会社を突き止め、運転手に話を聞きに行きますが……
 あれ?もうこの時点で、その男が誰だか解っているような口ぶりじゃあないですか?
 一体、どういうこと?

 運転手が、疑惑の男を乗せたのは、石黒という大きな家の前。
 石黒ギフトの社長宅だそうですが、その石黒ギフトのキャッチフレーズが、『赤いリボンで心を繋ぐ』…。
 どうやら、タクシーに乗ったのは、社長の石黒氏。
 そして石黒氏の長男は海外留学中。
 …流れから行って、この長男が犯人なんですよね?
 でも事件は15年前……一体、今幾つなんだ、この長男?
 何年留学してんだよ…。
 おや、珍しく右京さんが伊丹さんに電話していますね。
 一応、ここも繋がりあったんだ…(;´Д`A






 石黒邸を訪れた特命係は、石黒氏が息子の殺人を隠蔽するために留学させたのではないかと追求します。
 当然、これを否定する石黒氏。
 ここで右京さん、オーバーリアクションで待ったを掛けます。
 大学に保管されていた論文から、息子の指紋が検出され、犯人のものと一致した…と。
 あれ?海外に居る期間は、時効から除かれるんですよね?
 とすると、この事件に関しては、それほど急がなくても犯人を逮捕できるわけですか。

 石黒氏は、自分の不倫で母親が自殺したことが原因だと話し、それ故息子を庇ったと言います。
 右京さん、一喝はしませんでしたが、静かに怒っていますね。
「彼には法による厳しい罰が下されます」
 この台詞、「厳しい罰が下されますよ」という形で予告に使われていましたが、ここで出てきましたか。
 すると、驚いたことに石黒氏は、「息子は既に、天から罰を受けている」と語りました。
 何と、事件の翌年にバイク事故で死亡していると言うのです。
 天から罰…とは到底思えないでしょうね、高岡刑事も、被害者遺族も。
「高岡刑事は、15年間もずっと、この世に居ない犯人を捜し続けていたのか…」
 という薫ちゃんの言葉が非常に痛いです。
 指紋が検出されているなら、石黒氏への追求シーンは不要じゃないか、と思っていたのですが
 こんな結末が用意されていたからだったんですね…。





 高岡刑事に報告に行く右京さんと薫ちゃん。
 苦渋の表情で事実を告げようとした右京さんを遮ったのは薫ちゃんです。
 「犯人は身柄を確保された」と。
 薫ちゃんを見る右京さんの泳いだような目線が何とも言えません(ノд`)
 どちらが正しいのかは解りません。  薫ちゃんの優しい嘘か、右京さんの厳しい事実か。
 きっと人生にはどちらも絶対に必要で、だから右京さんも1話のように薫ちゃんが居ないと駄目なんでしょうね。
 興奮して薫ちゃんに矢継ぎ早な質問をする高岡刑事。
 薫ちゃんが言葉に詰まったところで、何と右京さんが口を開きました。
 1人で何でも出来ているような右京さんですけれど、きっと薫ちゃん同様、変わってきているんですよね。
 薫ちゃんに手助けしてもらいながらも、優しい嘘を覚えることが出来ました。
 事件を解決するには、どんな形であっても嘘はいけないのでしょうが、解決した今、
 高岡刑事の心の平穏のためならば、嘘を吐いても良いかもしれない、とそんな気持ちになったのでしょうか。
 いつもは、完全に役割が二分されていた特命係。
 右京さんが、わずかに薫ちゃん側に足を踏み入れたというのは、“進歩”かどうかはわかりませんが
 確実に “変化”ですよ。

 結局、高岡刑事は息を引き取りましたが、自分の嘘を悔やむ薫ちゃんに右京さんは
「人生で一番良い日だった」
 という高岡刑事の最期の言葉を告げ、「僕も同罪です」と呟くのでした。
 

【総評】
 同じように父親を軽蔑してしまった子供でも、父親の人間性によって、随分道が分かれましたね。
 事件はかなり偶然に左右されたところがあり、且つ疑惑から犯人特定までが慌ただしく過ぎた感もありましたが
 右京さんの変化という珍しい面が見られたので、良かったかな(*´∇`*)
 刑事さんに限らず、危険を伴う職業に就いている人の御家族は大変ですよね。
 高岡さんが、娘を刑事の女房にはしたくない、と言っていたのも解る気がするなぁ…。



【来週の相棒】
 Σ(゜Δ゜*) 佐野史郎!
 佐野史郎が犯人ですか? 凄い雰囲気になりそうですね。
 しかも珍しく薫ちゃんがベタ褒めされてますよ。
 やっぱり造り酒屋のボンボンだから酒の味はよくわかるのかな?
 そう言えば、『殺人晩餐会』でも料理の味がおかしいことに気が付きましたよね。
 薫ちゃんの舌がどれだけ凄いのか、それだけでも興味が湧きます(*´∇`*)

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Posted by 黴 at 22:22│Comments(0)相棒
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