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2006年11月23日

第7話 『剣聖』


相棒 5th season 第7話 『剣聖』 (06/11/22放送)
 深夜の道場で1人、稽古をするおじいさん。
 そこへ入ってきた何者かを見て、「遅いぞ、武蔵…」。
 い、意外にお茶目さん?(´Д`;)



 所変わって、こちらは警視庁の剣道場。
 伊丹さんと稽古をする薫ちゃんですが……惨敗(ノд`)
 読書中の右京さんに、冷たい目で見られてしまいました。
 あんた、何処で本読んでんだ…(´Д`;)
 しかも、薫ちゃん曰く、サボりらしいですよ。
 堂々としたサボりもあったもんだ。





 さて、事件です。
 殺害されたのは、冒頭出てきた剣士・吾妻 源一郎
 “現代の侍”と呼ばれ、剣道では右に出る者なし…のはずが、斬殺されたと言います。
 凶器はどうやら、道場に保管してあった真剣のようですが、それを持ち出すことの出来る人物、
 師範・望月、師範代・桂木 ふみ、吾妻氏の息子・俊一
 いずれも吾妻氏に敵う腕前ではなく、剣を持った氏を斬殺するなど不可能…と。

 ここで容疑者にあがったのは、名誉顧問・関 正人。 
 関氏は「吾妻を真剣勝負の末に斬り殺してしまった」と自白します。
 関氏の纏っている衣類には、吾妻氏の返り血がしっかりと付いています。
 更には、吾妻氏・関氏両名が記した、果たし合いの証拠ともとれる一文も発見されました。
 うーん……じゃあ、どうして関氏はその場に留まらなかったのでしょう?
 初めから逃げ隠れする気がないのであれば、自宅へ戻らず、道場の人に告げるなり、
 自分で通報するなりすれば良かったのではないでしょうかねぇ。
 誰かを庇っているから、工作の時間が必要だったのではないかという気がしております。
 ま、当てずっぽうですけど





 いつものように花の里で食事をしている特命係+美和子さん。
 そこに入ってきた伊丹さんが、ものっそい偶然を強調しますが、鑑識・米澤から情報だだ漏れ
 喧嘩中のドラえもんとのび太のような、独り言合戦にとりあえず参加してみるたまきさんが好きだ…(´m`)
 伊丹さんからの情報によれば、桂木ふみは少女時代、何度も起訴されている問題児だったようです。
 ふむ…予告の段階では、伊丹さんの惚れている女性かと思ったのですが、そうでもないようですな。
 リサ先生やリカさんも勝ち気な感じだったので、ふみさんも好みかな~と思っていました。
 ふみさんに勝てなかったことを悔しがっているみたいですねぇ。
 自由に動けない捜一に代わって、特命係本格始動です。





 (; д )  ゚ ゚ スルメイカって鑑識で判るの!?
 ちょっと吃驚しました。
 それとも、右京さんがスルメイカじゃないかと言ったから調べてみたとか?
 関氏は、端から決闘をするつもりで一筆書いたと証言しましたが、どうやら酒の勢いで書いたもののようです。
 酔っぱらって書いたおふざけの品を、誰かが工作に利用したというのでしょうか?
 それだと関氏の行動が理解できませんから、やはり関氏本人が誰かを庇っている…?
「殺意があれば殺せる、なければ殺せない」
 右京さんの言葉に大いに納得させられました。
 そうですよね。剣道では誰にも負けない吾妻氏でも、相手を躊躇いなく斬り殺すなんて出来ないでしょうし
 そうなれば、殺意を持って襲いかかった人間の方が有利になると言うのは理解できます。




 望月さんは、道場の土地を買い取った会社の人だったようです。
 師範であるのも、その関係だとか。
 そして、そのことに関して吾妻氏とふみさんが言い争っていたと証言しますが
 気になるのは寧ろ、ふみさんの 「私たちだけの問題じゃない」という言葉ではないかと。
 どう考えても、息子の俊一君のことですよね。
 息子が生まれたのに、喘息で剣道が出来ないとなると、結構厳しく当たられたんじゃないかなぁ…。
 ちょっと吾妻氏の人間像は見えてきませんが、「鍛えれば何とかなる」みたいな考えだったりして…。
 関氏だって、ふみさんを庇うよりは、息子の俊一君を庇う方が自然ですし。






 とか何とか言っていましたが、特命係はふみさん狙い…?(;´Д`A
 右京さんの怒濤の攻め込みに、ふみさんかなり押されています。
 本当に右京さんは何でも覚えているんですねぇ。
 ついでに用意周到、まさに隙無しです。
 矛盾点を、これでもかと突かれ、「私がやりました」と自白するふみさんですが、特命係は納得せず。

 Σ(゜Δ゜*) おぉ…本当に俊一君が犯人だったのか……。
 剣聖は、良い父親とは言えなかったようですね。
 自分が出来ることが息子に出来るとは限らないし、自分に出来ないことが息子には出来るかもしれないのに
 血の流れを信じ、強く逞しい剣士に育てようとしてしまったようです。
 子供が自ら親と同じ道を進めば、それはそれで素晴らしいことですが、親が強制するのはいただけませんね。
 寧ろ、無理強いなどしなくても同じ道を進みたくなるくらい、立派な姿を見せてあげれば良いじゃないですか。

 吾妻氏が道場を売ってスポーツメーカーの社員になる道を選んだのも、俊一君の現状を変えようという
 気持ちからだったようですが、これもまた少々的はずれな行動ですよね。
 外的環境を変えることで、否が応でも変わらざるを得なくするのは、何ら根本的解決にはなりませんよぅ。


 自分が強くなれば、父親が道場の売却を思いとどまるかもしれないと考えた俊一君は、
 一人きりで、こっそりと稽古をしていたようです。
 少しは自信がついたのでしょうか、父親に自ら稽古をつけてほしいと申し出る俊一君。
 しかし、剣士としては未熟も未熟。
 叱りとばされ、夢中で刀を振り回すうちに、父親を斬りつけてしまった…というのが事の真相でした。

 うーむ…、俊一君が稽古をつけてくれと言ったとき、吾妻氏はとても嬉しそうでしたし、
 道場にやってきた俊一君に、冗談を言うほど御機嫌でしたよね。
 しかし、良くも悪くも吾妻氏は侍。
 息子を気遣うときにすら、言葉足らずの感が否めません。
 「向いていない」という言葉だけでは、俊一君が自分を否定されたと思いこんでも無理はないでしょう。
 努力をした俊一君を褒めることすらせず、まず駄目な部分の指摘から始まるというのは、子育てとして最悪。
 せめてもう一言、付け加えてあげられたら、まったく違った結果が生まれていたかもしれませんね。

 右京さんの喝が入らなかったのも、俊一君がどうしようもない子ではないことの証明かと。
 強くなりたいと1人稽古に勤しんだり、バイトをしようと試みたり、何もしていないわけではないんですよね。
 俊一君ではなく、吾妻氏やふみさんの努力が少し足りなかったからこそ起きてしまった事件ではないでしょうか。
 何だかとっても悔やまれてならないので、余計にラストシーンが印象的です。
 殺人で逮捕されるという何より辛い “世界”に自らの足で踏み入れたんですからね。


【総評】
 やっぱり相棒は人間関係が主軸なんですよね。
 侍だの剣の道だのを主題にしていると思いきや、テーマは親子ですし。
 俊一君が、父親を殺そうと斬りかかったのではなく、「お願いだから殺してください」と向かっていったのが
 本当に切なくて、どうしようもありませんでした。

 子供はまず褒めてこそですよ。
 他の子より出来なくても、自分の理想と違っても、何か頑張ったらまず褒める。
 頑張っていないのに褒める必要はありませんが、その 「頑張っていない」が自分基準ではいけません。
 その子が心の底から頑張ったと思っているのなら、どんな些細なことでも “努力”なんです。
 現代の侍に、そのことを教えてあげられる人がいたら、こんな悲劇は起こらなかったんでしょうね。



【来週の相棒】
 お、面白そう…。
 姿の見えない相手との追いかけっこですか。
 本当に5th seasonはレベルが高いなぁ。

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Posted by 黴 at 18:06│Comments(0)相棒
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第7話 『剣聖』
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